伝統継承 本藍染矢野工場

天然灰汁、健康を染める。

1. 01

   伝統の技、一針一針に。

   当工場のすべての製品は、「天然灰汁発酵建て」という伝統技法によって染め上げられています。化学的な染料や助剤に頼らず、藍草、灰汁、麩のみを用いた天然の発酵建てで甕を維持します。この技法は非常にデリケートで、温度や発酵の状態を見極めながら、職人が長年の経験と感覚で管理する必要があります。こうして生まれる色は、深く落ち着いた藍色で、化学染料では出せない風合いと深みがあります。一つとして同じ色合いにならない、まさに自然と技が織りなす唯一無二の染め上がりです。この伝統の技が、製品の一針一針に宿っています。

2. 02

   人と地球に、優しい染め。

   私たちの藍染めは、製品を使う方だけでなく、染める環境と働く人にも優しいことを信条としています。化学薬品を一切使用しないため、排水による環境負荷が極めて少なく、工場で働く職人の体にも負担をかけません。素材そのものも、天然由来の原料のみ。染め上がった布地は肌に優しく、アレルギーの心配が少ない安全なものとなります。これは、持続可能で健康的なものづくりへのこだわりです。お客様には、単に美しい製品としてだけでなく、安心して長く愛用できる「健やかな生活の一部」として、私たちの藍染めをお選びいただけます。

3. 03

   時を重ねる味わい、手に取って。

   本藍染の最大の魅力は、使い込むほどに色合いが変化し、味わい深く育っていくことです。日光や洗濯、使用による経年変化（色落ち）は、化学染料の「褪せ」とは異なり、深みのある風合いへと移り変わります。これは「藍の生きている証」であり、お客様の生活の歴史が刻まれていく過程です。私たちは、この変化を楽しみながら末永く使っていただけるよう、丁寧な縫製と丈夫な仕上げに心を配っています。ぜひ実際に手に取っていただき、その温もりと生地の質感、そして未来へ続く色の物語を感じてください。あなただけの一枚が、ここから始まります。